2010/1/5 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

奥三河の山へ年越しキャンプに出掛けた。

大晦日からどんどん冷え込みが厳しくなり、
そして、年越しは雪。
炭の火を囲んで、みんなで年越しそばをすすった。
抑えた音楽に包まれた静かな夜だった。

火はいいなと思う。
いろいろなことを思い出させてくれて、
いろいろなことを忘れさせてくれる。

静かな火だけではなくて、獰猛な火だってあるから、
安心してはいられない。

でも火を扱っていると、
縄文や弥生の記憶がよびさまされてくるようで、
少しだけ心の奥のほうが暖かくなるのは気のせいか。


2009/11/29 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

最近水がきれいなところに縁がある。
山奥や海の近くだが人口密度の低いところなど。

水底の石までとにかくよく見える。
流れが緩やかなところで見える岩魚は、
まるで宙に浮いているようだ(実際、浮いているんだけど・・・)。

こんなきれいな水を見ていると、
どろどろの血液や、腹の中に渦巻く黒いものや、
頭の中の深い霧のようなもやもやが、
すっきりと洗い流されていく感じ。

大地に降る雨は大いなる濾過器を通過して、
川の流れとなり、やがては大海原に広がっていく。
その循環に育まれていることを実感しにくい日々の中の
貴重な一日。


2009/9/13 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

夏休みに里帰りしたら、甥っ子が誇らしげに構えている。
このカメラ・・・。あのカメラじゃないの、おやじのカメラ。
子供の頃、カメラを買い替える際、他のがいいと駄々をこねた。

メーカーのHPで歴史を振り返ってみると、
初代の発売は1959年、50年も前だ。
そして、おやじのカメラは1962年発売とある。
僕はまだこの世に生まれていなかったが、
おやじがこのカメラを買ったのは、僕が小学生の頃だったから、
実に息の長いモデルだったわけだ。
最近このメーカーは、このブランドカメラを再発売したらしい。

甥っ子に「譲ってくれ」と言うと、「だ~め」だって。
あ~僕には見る目がなかった。という話。


2009/7/22#2 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

新作ベーグル登場?
ではなくて。これ、きゅうり。
友人からのいただきもので、あまりのうれしさにパチリ。

よくここまでそっくりになるもんだ。
これは、きゅうりベーグルをつくれという指令か?

こうご期待。
なんて。


2009/7/22#1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

平成21年7月22日午前11時、曇天
名古屋市緑区のはなぶさビルから、日食を見た。

雲のせいか肉眼で十分確認できたし、
少し雲が薄くなると、
お客様からいただいた日食観察メガネでもバッチリ見えた。

周囲の風景の明るさがいつもと違う。
雨の時の暗さとも違う。
足元の影が薄らいでいく。
まるで、何かに吸い取られていくように。

世界にやわらかい暗幕をかけられたような気持ち。
なんとなく胸がざわつく。


2009/5/7#2 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

長野県茅野市から南下。
国道という名の細いぐねぐね道を進み、
高遠、分杭峠、大鹿村を越して下栗(しもぐり)の里に着いた。

間近に南アルプスを望む下伊那郡上村の傾斜30度超えの山腹に、
その里はまるで貼りついている。
標高800m~1100mの間に、民家や農地が点在している。

里の中の蛇行する道を、ゆっくりゆっくり車を進めていく。
ボンネットの向こうには空しか見えない、あたかも飛込み台から
空中に一歩踏み出すような、あの感じ。

古くに切り開かれたこの土地は、豊かな自然の恵みと日本の
原風景が残る地として、「日本のチロル」と呼ばれている。

「なぜこんな険しい山奥で暮らすのか?」が率直な気持ちだが、
里の人は反対に、こう思っているのかも知れない。
「なぜあんな貧しくごみごみした街中で暮らすのか?」と。


2009/5/7#1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

瀬戸の中心街から東、洞町の窯垣(かまがき)の小径を訪ねた。

二つの山に挟まれた谷間の町、洞町は、その斜面が
登り窯に最適で、古くから瀬戸陶磁器生産の中心地だった。
今でも「やきものの里」の佇まいを残している。
窯垣とは、不要になった窯道具(登り窯を焼く時に製品を保護する
お役目だったそう。)で作られた塀や土留めの擁壁(ようへき)で、
くねくねした細い路地に連なる幾何学模様や窯屋の刻印、
釉薬の風合いなどが、何とも楽しい。

その土地に根ざした産業と、その特色が色濃い街並み。
あちらこちらに散りばめられた遊びごころ。しっかり再利用。
英国のコッツウォルズ(蜂蜜色のライムストーンの街並で有名)か、
瀬戸の洞町か。ちょっと大袈裟か。

そこにあるものを使うことは美しいなあ、と思う。


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