2010/9/12#1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

まもなく名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が始まる。
興味関心がないわけがない!ので、いくつかの関連イベントに参加した。

いやぁ正直言って、恥ずかしかった・・・おれ何も知らなかった・・・。

搾り取る側と搾り取られる側とで、
こんなにも摩擦が起きていることを。
世界中に限らず、日本のあちこちでもそうだ。
市場経済という枠の中で、
大多数の無力と貧しさの上に、
少数の豊かさがのさばっている。

採るだけ採ったら、他に移るし、
何かが欠ければ、代わりを探す。
そんな勝手な暴走で、
こつこつと積み上げてきたものが、簡単に崩されてしまう。

ニュースでは報道されない数々の出来事。
取り返しのつかないものを必死で守ろうとする人々の孤立。

イベントの夜、必死ながらも明るく陽気な彼らを、
瞳の奥に焼き付けた。
明日を迎えたら、きれいさっぱり忘れてしまわないように。


2010/8/25 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

暑い真夏の昼下がり、ゆっくり畑さんを訪ねてきた。
うちの野菜でお世話になっているおふたりだ。

話に聞いて、ブログを拝見し、
だいたいわかっているような気になっていたけど、
まったくわかってなかった。

雑草と雑草の間を、まるで宝探しでもするかのように野菜を探す。
畝(うね)がないので、どこで野菜が育っているかわからないから、
むやみに踏み込めない。
目が慣れてくると、見えてきて、ちょっとだけ得意気になる。

ああ、いつの間にか、風が少しだけ涼しくなってきた。
火を起こして、採りたて野菜をさっそくいただいた。
うまい・・・。あまりのうまさに焼き肉が霞んでしまうくらい。
箸は進むし、話も弾む。
ごちそうさまでした。

おふたりのことがもっと好きになった一日でした。


2010/7/1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

ひと月半ほど建築のしごとで外に出ていた。
はじめの頃は肌寒いくらいで、さわやかな時期はあっという間に過ぎて、
空がどんよりとした日々が続き、蒸し暑さと降雨量はぐんぐん上昇、
飛び交う蚊も増えて、梅雨まっ只中。

子供の頃の方が、
もう少し季節の移り変わりが緩やかだったと思う。
地球温暖化とか気候の変化とかのせいだろうと決めつけていたら、
ある人に言われた。
「注意深く見ていると、ちゃんと四季は緩やかに変化しているよ。
突然春が来て、夏が来るわけじゃない。」
あちこちの出てきているほんのささやかな兆しに気づくには、
あまりに鈍感すぎたようだ。

先入観とか決めつけとか、溢れ返る情報の波とか。
自分の五感をどこかに置き忘れてやしないか・・・
と自問してしまった。


2010/5/5 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

飛騨金山の簗谷山(やなだにやま)に登ることになった。

せっかくの飛騨だから、頂上で飛騨牛を焼いて食べようと計画。

現地で飛騨牛を購入し、ザックに小型コンロと焼き網を入れてきた。
宿で仲間と合流し、
荷物をいくつか降ろしてから登山口に向けて出発。

そしてようやく登山口にたどり着いたその時、衝撃の事実が判明。
飛騨牛を忘れてきた・・・。くらっとよろけた。しばらく無言・・・。

しかし、いっしょに食べるつもりだった豚汁の具とおにぎりはある。
気を取り直して、さあ登ろう。
最近の寝不足と、若干の空腹にすぐに息が上がってしまったが、
それでも登る。休んでまた登る。写真を撮るふりをしてまた休む。

そして、ついにたどり着いたぞ、頂上。
さっそく、火をつけて豚汁を煮る。ああ、おにぎりがもう待てない。
・・・うまいっ。
何を食べるかより、どこで食べるか。
それが大事かと。


2010/4/28 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

世界文化遺産で国宝の姫路城の大天守保存修理が始まった。

天守を解体復元した昭和の大修理から45年が過ぎて、
瓦や漆喰壁が傷んだり汚れが激しくなってきたため、
これからおよそ5年かけて修理を行うとのことだ。

目の前の本物は、その姿になって、およそ400年。
人々から愛されているからだろう。
戦争の空襲時には、目立たぬよう黒い網をかけて覆い隠したそうだ。
天守に着弾した焼夷弾は偶然にも不発で助かったとのこと。

子供の頃、姫路城の模型を作ったことを強く覚えている。
樹木は緑色のスポンジをちぎって作る本格的なものだった。
・・・はずだが、もうその姿はない。
子供の好奇心は次から次へと移っていってしまったのだろう。

直したり労わりたくても、時すでに遅し。


2010/4/1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

木や森の勉強のために、
岡山と秋田を訪ねたうえでのエイプリルフール(愚痴か?)。

戦後65年。
生活文化や家電製品・所得の変化や向上に合わせて、
家はどんどん姿カタチを変え、イメージや情報に振り回され、
木材の国際価格に翻弄され、保証というインチキに騙され、
もう中身のさっぱりわからないブラックボックスと化した。

家づくりの知識や経験やからくりは通じなくなった。
和室造作(ぞうさく)材や床柱、和紙障子などが売れなくなった。
「伝統構法」と呼ばれる、古くからの知恵と工夫の結晶は、
中央で決定された枠組みから外されて、風前のともしび。

部材はすべて、数値やデータで管理され、製品化され、
地域性や生き物としての品質のばらつきなどは許されない。

えーと、たとえ夢物語でも、
家づくりを、もうちょっと人の手に届くところに取り戻したいものです。
はい。


2010/2/1 2013.06.02 / カテゴリ:アーカイブス

「ゆっくり畑」のたーさんとあずさんとお話しする機会に恵まれた。

三重県で野菜を作りはじめて5年。そしてついに本業。
無農薬、無肥料で、さらに!耕さないでというやり方で作っている。
作物たちが虫や雑草と共生して元気に育っているらしい。
虫は作物をかじるけれど、害虫の天敵にもなってくれるのだとか。
耕さず種を蒔くから雑草もそのまま共生することになるのだとか。
はじめはまったく興味湧かなかったことだとか。

ああ、それでいいんだよなって思ってしまった。
大型の機械も使わず、人力でできることだけ、無理はしない。
実は「遊眠堂」の基本姿勢が「ゆっくり」なんで、
どうも他人の気がしない。
時間に追い立てられて生きるより、自分にあった歩幅で歩く。
そうありたいと思いながら、なかなかそうなれないのが現実ですが。
う~ん。


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